食物アレルギーの原因となる主な食材

アレルギー対応食材

この記事のポイント

  • 食物アレルギーの原因となる食材とは
  • 海外のアレルギー表示事情とは

食物アレルギーの原因となる食材

厚生労働省の資料(※1)によると、食物アレルギーの原因となる食材(重篤なケース)は、多いものから、卵(28.2%)、牛乳(22.6%)、小麦(10.9%)、次いで魚類、そば、エビ、果物、ピーナッツ、大豆、その他となります。

厚生労働省の資料(※1)より

その他というのは非常に多種多様で人により異なります。参考までに食物アレルギー表示制度に規定されている食材は以下のとおりです。(※2)

根拠規定特定原材料等の名称理由表示の義務
食品表示基準
(特定原材料)
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)特に発症数、重篤度から勘案して表示する必要性の高いもの。表示義務
消費者庁次長通知
(特定原材料に準ずるもの)
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン症例数や重篤な症状を呈する者の数が継続して相当数みられるが、特定原材料に比べると少ないもの。表示を推奨

※1 厚生労働省資料 食物アレルギー

※2 消費者庁資料 アレルギー表示について

海外のアレルギー表示事情

日本の中だけでなく、海外でも食物アレルギーが存在します。

EUでは、次の表示義務があります。【グルテンを含有穀類/甲殻類/卵/魚類/ピーナッツ/大豆/乳/ナッツ類/セロリ/マスタード/胡麻/10 mg/kg又は10 mg/l(SO2換算)を超える無水亜硫酸及び亜硫酸塩/ルピナス(ハウチワマメ)/軟体動物】

アメリカでは、次の表示義務があります。【乳/卵/魚類/甲殻類/ナッツ類/小麦/ピーナッツ/大豆】

香港では、次の表示義務があります。【グルテン含有穀類/甲殻類/卵/魚類/落花生/大豆/乳/木の実】

韓国では、次の表示義務があります。【卵(鶏卵に限る)、牛乳、そば、ピーナッツ、大
豆、小麦、サバ、カニ、エビ、豚肉、桃、トマト、亜硫酸塩添加物(最終製品に SO2 が 10mg/g 以上含まれる場合に限る)、クルミ、牛肉、鶏肉、イカ、甲殻類(カキ、アワビ、ムール貝を含む)、松の実】

2014年のジェトロのレポート(※3)によると、EUでは包装されていない食品(レストランやケータリングなど)にもアレルゲン表示を義務付けているようです!しかし同時に、表示手法については EU 規則に
は明確な規定がなく、各国の国内法で定められることになるため、各国によってどこまでできているのかバラつきがあるかも知れません。どの位表示されているのか、個人的にとても興味があるので、どなたかご存知の方はぜひ教えてください。詳しくわかれば、別の記事で紹介したいと思います。

どの国でも乳・卵・小麦(グルテン)などのアレルギーがあるようですね。

※ 情報は最新ではないことがあります。(※1)(※2)参照。

※1 FOODS CHANNEL ホームページより

※2 農林水産省 調査報告書より

※3 ジェトロ EU における食品ラベル表示に関する規制より

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