この記事の内容
- 食物アレルギーを持つ家族の食事について
- 食物アレルギーがあって良いところ・悪いところ
- 大きな夢とサポートしてくれる人々・組織
食物アレルギーを持つ家族の食事について
うちには重度の食物アレルギーを持つ家族がいます。小学生になったばかりの息子です。
息子にアレルギーがあるとわかるまで、私たちは食物アレルギーについてほとんど知識がありませんでした。たまに「〇〇さんは、そばアレルギーだからそば屋に行けない。」「××さんはピーナッツアレルギーだからピーナッツを食べたら死ぬらしい。」といった、どこまで本当かわからないような断片的な話しか聞きませんでした。
息子にアレルギーがあるとわかってからアレルギーについて色々調べ始めました。どの位の人がアレルギーを持っているのか、原因・しくみは何なのか、治療法はあるのか、などです。
そして日本人のおよそ1割くらいが何らかの食物アレルギーを持つことや、腸に問題があるらしいこと、治療法はあるが一生アレルギーを克服できない人もいることを知りました。
家族で食事に行けるお店は寿司・焼肉店くらいです。以前は和食居酒屋で事情を話し、利用させてもらっていたお店があるのですが、引越により今はありません。
もし、アレルギーについての知識がある人がいつもお店にいて、対応してくれれば、かなりの確率でそのお店の常連となります。
食物アレルギーがあって良いところ・悪いところ
すべての物事には光と影、長所と短所があるとも言われていますが、家族に重度の食物アレルギーの子供がいる場合、良いところは何でしょうか。
まずは、アレルギーについて良く知ることができたこと。世の中にアレルギーと奮闘して生きている人がとてもたくさんいることを知ることができました。また、その人たちがどのように暮らしているのか(アレルギー反応が起こらないようにしているのか)、日本ではどのような対応がなされているのか注目し、だんだん知るようになってきました。
うちに限っては、必然的に外食が減ったこと、家のごはんで小麦を食べなくなった(小麦アレルギーのため)ことによって家族全員が太りにくくなったり、体の調子が良くなったことがあります。(うちはそう思っていますが真偽のほどはわかりませんが。。。)
逆に、外食に気軽に行けなかったり、旅行に行ったときは、食材を持参してキッチンが付いているホテルを予約したりしなければなりません。(とてもハードルと金額が高いです ^^:)
しかし、一番心配なのは、食物アレルギーを持っていることによって、子供が今後、他の人より不利な状況に陥ったりチャンスが廻ってこないようなことが無いのか、です。
これまで、人と知り合い、親しくなる時にはかなりの割合で飲食が伴っていたと思います。
例えば、友達とご飯を食べる、デートで食事に行く、就活・仕事で食事に誘われる、恋人のご両親と食事を共にする。
食物アレルギーがあるために、こういった機会に恵まれなかったり、気後れして遠慮したりして、いろいろな人と親密になる機会を失うことがないように願っています。
大きな夢とサポートしてくれる人々・組織
車いすを使う人・身体に不自由がある人に対して世の中が開けてきたのは1994年にハートビル法ができたくらいからでしょうか。まずは国・公共施設から人にやさしい建物ができ始めました。
加工食品のアレルゲン表示(まずは乳・卵など5種類)が義務付けられたのは2001年の厚生労働省令からです。しかし、飲食店でのメニューにはアレルギー表示が義務付けられておらず、食物アレルギーを持つ人にとって、外食のハードルはずっと高いままです。
まずは大手ファミレスチェーンのように、アレルギー対応お子様ランチ、のようなものでも良いので、レストランで食べられるものがあること、味は次のステップで良いと思います。(アレルギー対応お子様ランチがまずいという意味ではありません。。うちの子も大好きです^^)
私には夢があります。それは近い将来、食物アレルギーを持つ人が気兼ねなく外食できるような世の中になることです。
- 飲食店については順番に、
- まずは食物アレルギーのことを良く知ってもらうこと
- より多くの飲食店でアレルギー対応メニューができること
- アレルギーについての知識がある・対応ができるお店がわかるように、アレルギーマイスターのような証明をお店に掲げることができるようになること
- すべての調理師がアレルギーについての正しい知識を持てるよう、調理師免許試験にアレルギーのことを盛り込み、調理師が実践できる(対応する、断るを明確にできる)ようになり、お客さんがすべてのお店のアレルギー対応についてわかるようになること
まず、大手レストラン・居酒屋チェーンで、レンジでチンでも良いので是非アレルギー対応メニューを作ってほしいです!!
- 一般の人たちについては、
- 食物アレルギーを持つ人のことをみんなが知ってもらえるようになること・理解してもらえること(余談ですが、多目的トイレについているオストメイト用の手洗いなど、世の中のいろんな人・モノについて小学校くらいでもっと教える機会があれば良いと思います)
- アレルギー反応が出ないような食事の作り方を知ってもらえるようになること
- 食物アレルギーについて知ることにより、アレルギーを持つ人を食事や旅行に誘うことを躊躇しないこと
親族でわいわいと集まっているときに、うちの子供がアナフィラキシーショックになってしまったことがあります。原因は、小麦が含まれていないはずの加工食品(お菓子)に小麦が混入しており、それを食べたからでした。
子供は呼吸困難・意識がもうろうとして救急車でICUに運ばれました。朝までは私が同じ部屋に泊まり様子を見ていました。私は子供がこのままずっと目を開けてくれなかったらどうしよう、と考えてしまいました。
この事故に、誰にも悪気があった訳ではないと思います。その加工食品を作った企業の方と後でお話する機会がありましたが、食物アレルギーについての知識はほとんどありませんでした。
食物アレルギーだけのことではありませんが、まずはみんながいろいろな人のことを知ること、が重要だと思います。
逆にまだまだ飲食店でも対応できていないので、今、対応できればそれは飲食店にとって常連を得るチャンスになると思います。アレルギーを持つ人にとって、(多少お値段は高くても)安心して行けるお店は数少ない外食先です!そのようなお店は、ぜひ”アレルギー対応メニュー相談にのります”などの張り紙をしたり、webで教えて頂きたいです。真っ先に電話します。
ICUに運ばれた子供が、朝方に目を覚ましたときの喜びは忘れられません。そして私は少しでも多くの人に食物アレルギーのことを知ってもらいたいと思いました。このブログはその為の小さな小さな一歩です。(耳かきくらいの一歩。。。!?)
今後、国や大手レストラン、個人レストラン、一般の人たちも食物アレルギーについてもっともっと対応してもらえる社会を夢みています。
だいぶ、独りよがりのような記事になってしまいましたが、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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